剱岳登山報告書(H20.08.09-10)
1.行き先: 雄山(3,003m)、大汝山(3,015m)、別山(2,874m)、剱岳(2,999m)
2.報 告
立山は初めて行くので、前日からうきうきしていました!
今回は、登る前に目標を3つたてました。
@油断しない!頂上到着!
A高山植物を撮る!
B雷鳥を撮る!
この3つの思いを胸に挑戦しました。
室堂
↑参加者(左から):Iわた、Na村、Y道、Hた、No村、Iけだ、S山、K嵜、T下、(画像の外に)T鄙、H江
(立山を登らず、雷鳥沢を登って宿泊する剣山荘へ向かうグループと
立山を縦走して剣山荘へ向かうグループに、室堂分かれます。
では、では、みなさん、気を付けて!)
室堂
1日目の立山縦走(雄山、大汝山、別山)で、Aの目標を達成できました!(^^)
しかも、雄山の下では、チングルマの花がきれいに咲き、
上ではチングルマは実(綿毛みたいなんです!)になっていて、両方撮れたので感激ラッキー♪
チングルマ
他にも、岩桔梗やリンドウ(白のリンドウを見たのは初めて!)、クルマユリ、
ハクサンフウロなどの高山植物が見頃でした。
そして、大汝山の頂上からは、黒部第4ダムを眼下に見下ろすことが出来、感動しました!
黒部ダムのダム湖
頭の中では、中島みゆきの歌が流れました!
雄山神社
↑寝たフリしているのは、知らない人です。
立山神社
ハクサンイチゲ
めざす剱岳
剱岳
↑左下は、今夜宿泊する剣山荘
剣御前小屋
私たち3人組(N村さん、K嵜さん、T下)は17時に、剣山荘に到着しました。
案の定、前半速攻隊(S山さん、Y道さん、H江さん、Hたさん)は、
すでに1次会(宴会)が終了していました(^^;
剣荘は去年できたそうで、とてもきれいで、シャワー室も男女別に分かれていて、
女性のほうは3つついていました。
布団もふかふかで、山小屋なのにすごく快適に過ごせました!
ただ、今回は下に、普段4人のところに6人で寝たんですが(上は4人のところを5人で)、
みんなが足にサロンパスの塗薬を塗りまくったので、
H江さんは、その塗りまくった足に顔を挟まれて寝ることになってしまい、
匂いがきつかったと思います・・・(^^;(苦笑)ごめんなさ〜い(^^;
宴会は毎回のごとく、3次会まで開かれました(笑)
(1次会、山小屋についた時にまず開かれ(外)、2次会は夕食後(外)、
そして3次会は部屋に戻って(中)です。)
(そして、8月11日・・・)
次の日は朝3時半に起き、4時半に剣山荘を出発しました。
大岩直下
(大岩を登りつめると前剱頂上です。)
前剱頂上
剱岳は、難所が2箇所(カニのタテバイとカニのヨコバイ)と言われていますが、とんでもない!!
難所は外にもたくさんありました。特にこの2箇所というだけです。
↑カニノタテバイ取付き。打ち込んであるボルトに足を掛けて登ります。
↑カニノタテバイ。両手両足を使って登ります。しっかり三点確保を!
カニのタテバイ(登り専用)はなんとかいけたものの、
しかし、私は足が短いため、本当に足をあげるのが大変!
さらに腕の力、握力が必要です。
カニノタテバイの全容
ロッククライミングをしてる感じでした。(←決して大げさでは無いんですよ!)
でも、頂上に着いたときの喜びはこのうえなかったですね!
剱岳頂上
↑S山さんが吼える!
360度のパノラマで、立山連峰が眺められるんです!
剱岳頂上
↑S山さんが急に老ける。
頂上の祠も、2日前に建て直したばかりだそうで、新品でした!
小屋といい、祠といい、全てがベストな日でした♪
雄山、薬師岳方面
そして、今回私は初めての経験をしました。
山で恐怖感を感じ、足の震えがとまらなくなってしまったのです。
帰りのカニのヨコバイ(下り専用)の時です。
カニノヨコバイ
まず、後ろの人のペットボトルが落ちてしまい、
それを見てしまったので、そのペットボトルが人だとしたら、
と考えてしまい恐怖感におそわれました。
そして、いざ自分の番になり
(カニのタテバイもカニのヨコバイも本当に険しく狭いので、一人ずつしか行けず、
日曜日は登山者が多かったため並んでしまうのです。)、
最初の一歩を踏み出すとき、その時です!
崖が90度すぎて、足の踏み場がみえず、
また足が短いのでどこに足を置けばいいのかわかりませんでした。
そして、鎖にばかり頼ってしまい、勇気を出して最初の一歩を踏み出したのですが、
足が届かず本当に落ちるかと思いました。
すぐに後ろの人が手を握ってくれたので助かりましたが・・・。
そして、なんとか、足をつき、二歩、三歩と踏み出しましたが、
足の爪先しか置く場所がなく、足の震えがとまらず、本当にこわかった!
次にはしごを降りるのですが、足の震えがとまらないので、ゆっくりゆっくり降りました。
長い梯子と鎖
そして、最後の難所はまた垂直の壁登りなんですが、
初めて「足がすくむ」という思いをしました。
↑平蔵避難小屋から。右の岩が平蔵の頭。岩肌に見えるL字が下りのルート。
もう、岩に手、足、胸、腹、すべてを貼り付け、這いつくばるように登りました。
またこの時に携帯のアラームが鳴り、余計に焦ってしまいました。(^^;
その後は、もう、足で降りるというより、お尻で降りたって感じです。(笑)
一歩一歩、お尻をつけておりました。
ズボンがやぶけていないか心配してしまったほど、お尻で降りました。(笑)
そんな中、下山途中に、雷鳥の親子に出会えました!
鄙が4匹、親1匹。かわいかった〜 目標Bが達成できたんです♪
写真撮影会のように、多くの登山客がそこで、
歓声をあげながらパシパシ写してました(^^)
雷鳥
↑中央が親鳥、左上の岩に2羽のヒナ
スノーブリッジ
今回は、途中でやめる勇気をもって登りましたが、
目標@頂上到着も達成でき、目標全てが達成できて本当に嬉しかった!
帰りは、地獄谷に寄り道し、「みくりが池温泉」に入り、
バス⇒ケーブルカーに乗って、駐車場までいきました。
地獄谷はまじで硫黄臭い!
地獄谷
写真を止まって写してる間に気管支にガスが入って苦しかった(苦笑)
「みくりが池温泉」 http://www.mikuri.com/
最後に、『剱岳』は、もう、とにかく徹底的に恐いです!この山!
また挑戦したいとは思いませんが、
登ってみたかった山ベスト1だったので、達成できて本当に良かったです!
足のあがる20代のうちに挑戦しといて良かったと思いました。(笑)
剱岳は本当にかっこいい惚れ惚れする山です。
↑降りてきたら、とにかく暑い〜!
みなさんも、挑戦してみてください!
あの達成感は何とも言えないくらい最高ですよ!
ただし、危ないときはやめる勇気をもって、挑戦してください!
今回、一緒に登ってくださった皆様、
たくさんのサポートをしてくださり、ありがとうございました!
山岳部に入っていなければ、剱岳に挑戦することはなかったと思います。
本当にありがとうございました!