インターネット博覧会(インパク)参加パビリオンでした

共生」「協創」モデルについて

1.新モデルへの期待

需要と供給の関係のところで見ましたように、これまでの経済基本モデルは、現実と全く乖離(かいり)した部分がり、特に昨今の経済環境ではそれが大きくなってきました、このまま21世紀も使い続けるには無理があります。
 
このため、専門家より、最近の複雑系科学、生命科学の成果を取り入れた意欲的なモデルが多く発表されています。全体に共通した視点をキーワードで表すと下表にようになるかと思います。

旧モデル 新モデル
物質 生命
静的 動的
平衡 非平衡
閉鎖系 開放系
集中 分散、創発
完全合理性 限定合理性
線形 非線形
要素還元 全体、自己組織化
独立 相互作用
対応 適応、協調
可逆性 非可逆性
表象論 現象論
数学的に便利 心理的に現実味

詳しくは、リンクのページで紹介しているサイトをご確認ください。私たちの日常生活の科学である経済学が、何だか現実とはかけ離れたものから、ずっと現実に近い存在になるような期待をいだかせます。

そして、これらをひとまとめにしたことばとして「
共生協創」という表現がよく使われるようになってきました。東洋的、日本的伝統思想と相通じる面があって、とてもきれいです。



2.ほんとうに生活に根ざしたモデルを作ろう

しかし、ここであえて私達の視線でのモデル構築の必要性を訴えたいと思います。

(1)複雑系科学、生命科学は発展途上
 複雑系科学、生命科学は、最近めざましい発展をとげています。その具体的成果もまさに目をみはるものがあります。

しかしながら、これらの科学が将来発展するであろう姿を考えたとき、現在は、まだまだ幼児期です。これからも基本的なところで大きな変革が起こる可能性があります。

 経済学がこれらを、尊重し、参考にすることは重要です。しかし、盲信してはいけません。かつて、そのモデルをニュートン力学に求め、いつのまにか現実と遊離した世界になった二の舞になるだけです。
 現在、すでに複雑系モデルに全面依存した専門書が散見されます。同じ失敗を危惧します。


(2)共生、共創のしっかりとしたモデル構築を
 「共生」、「協創」がいかにきれいで、私たちに受け入れやすいことばであっても、それを実現するにはしっかりとしたモデルを組み上げなければ、いつまでたってもことばに終わってしまいます。

 また、 経済活動がグローバル化している現在、「共生」、「共創」といったことにあまりなじみのない文化の人々の理解も十分得られた上で初めて実現する話です。現在、グローバルスタンダードといわれているものは「対立」、「均衡」を基底とする歴史、文化で生み出されたものです。
 幸いわが国は、東洋にあっていわゆる西洋近代文明の受容にも成功した世界的にもまれな存在です。この経験を生かして、今度はわが国で「均衡」と「共生」を融合した新たな21世紀型モデルを作りましょう。

  それには、まずわが国で広く国民レベルの検討を行って、みんなが納得し、自信を持って世界に発信できる内容にしなければなりません。


 
 

 大いに議論しようではありませんか。

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