空を飛ぶ夢を見た
〜TANI. collaborate youme〜
空を飛んでいた
そんなに高くはないんだけど地面ギリギリでもない感じ
両手をぱたぱたと羽のように振って空を飛ぶ
チャップリンスタイルできをつけの姿勢で
手だけを横にぴょこっと出して
それで手だけをぱたぱたと
ちょっとハズカシイね
ゆっくりと宙に浮き出し
じわじわと上に上昇するんだ
やがて5階建てのビルの屋上あたりでぎりぎり着地
大空を自由にってのとはほど遠いけど
むかし見たぐーぐーガンモのような感じ
ちょっと不格好
でもちゃんと飛べてる
もっと高くまで飛べそうなんだけど
「まあ、このへんくらいでもうエエやろ」
ってあきらめる
そうそう、
なかなかスムーズに飛ばないもんだから、
U君がそれを見かねてウチワを貸してくれたんだけど
そうするとうまくバランスがとれなくって
結局手だけでがんばってゆっくりと上に上がっていく
ほのぼのとするよね
なんか
すごい日差しが強くて
うらぶれたコンクリートの
ビル街の路地裏だったなあ
突然
いきなり完全予約制のすげぇ高そうな蕎麦屋の個室にいた
MちゃんとOさん夫妻に招待を受けて
なぜかいきなり蕎麦屋にいた
すでに3人ともあらかた食い尽くしてた
どうやら最後に出てきた1品がかなりのインパクトだったらしくて
突然僕招待したんだって
Oさんが
「Tくーん!これ絶対うまいから喰ってみてよっ」
ってかなりコーフンしてた
でね、
そのメニューってのがね
ふつうの冷やし蕎麦に冷たいそばつゆがかかっているんだけど
そのそばつゆってのがポイント
そばつゆ
そば粉でとろみがつけてあるの
とろりと
あんかけ風
だからそばつゆがほんのり蕎麦色
蕎麦on蕎麦
麺の蕎麦にとろとろの蕎麦がかかってる
ダブル蕎麦
あるいみアバンギャルドだよなあ
小雨降るどんよりとした夕方前
なぜか代々木に東急の作った「新交通システム」ってのがオープンしてて
物珍しさで乗ってみようと思って行ったのよ
いや、自分もよくわかんなくって行くだけ行ってみたら
「新交通システム」と名乗ってる割にはなぜか雑居ビルの屋外の非常階段
しかもさびまくってる古いヤツ
病院の非常階段みたいな
築30年くらいのマンションの外階段みたいなアレ
その階段を6階くらいまで登るのね
おいおいほんとにここは東急かよ?
って感じで半信半疑で
これまた縁がさびてる鉄のドアをぎぃぃぃって開けてみると
蛍光灯が薄暗く灯ってるだけの
なんかどっかのうらぶれた会社の通用口みたいになってるのよ
新システムのはずなのにすっげぇ古びてるの
ソコの入り口のそばに守衛室そのまんまの受付があって
無愛想な初老のおっさんが作業着で
「乗るの?」
って聞いてくるのね
ほかに女子高生の2人組が
これまたうすらぼけたダイドーの自販機の前で缶コーヒー飲んでるの
それで受付の小さな窓口の上に手書きで行き先が書いてある
古い中華料理屋みたい
まあ、オープン記念でタダだったからいいんだけど
それで用事もあったので渋谷まで行ってみることにしたのよ
そしたら初老のおっさんが
「向こうにあるドアのとこにあるからそっち行ってね」
なんて言われたんで
まあ、なんか昔の病院みたいな廊下を歩いてドア開けてみたのね
そしたらまあ、この新交通システムってのが
いわゆるすべり台
円筒形のヤツ
あの火事のときの脱出用のヤツ
その円形の入り口の上に紙がセロテープで貼ってあって、
マジックで
「渋谷」
って書いてあった
すべり台で都内を移動できるのってすてきじゃない?
渋滞も燃料もいらないし
それなりに気は利いていて
渋谷でもいろいろ出口が選べるのね
でもそれがすべり台の途中で枝分かれしてるもんだから
間違った方向に行って
「ありゃりゃ、間違えてもうた」
って感じで
結局行き先と別方向に行ってしまって結局目的地まで歩いてしまったよ
なんか不完全燃焼な気分だったからもう一回行ってみたのね
代々木の乗り場に
そしたらそこのおやじが
「無料サービスは終わったよ」
って
それでほかの行き先を見てみたらなぜか市ヶ谷と葛飾区の金町
どういうつもりでここを設定してるのか全く意味不明
しかも値段が760円とかフザけてるので
乗らずに総武線にしようとあきらめちゃったよBACK