フランジ

アングルフランジ

(等辺)山形鋼を使用して製作される物。
昔から今現在でも使用されている。
”製作/施工が容易”という点では他のフランジに後れを取るが、堅強という点においては現在もその地位を揺るがす事が出来ない。
その為、特殊な環境においては今でも主流となっている。

山形鋼(アングル)を切断してボルト/リベット穴を開け、溶接によって形成する。
基本的に、溶接が出来なければこのフランジは製作する事が出来ない。
ダクトとの接続は、リベットを使用して行う。
現在ではスポット溶接で代用する事もあり。

ダクト同士の接続は、ボルト/ナットで締めるというもので、一ヶ所の接続につき、数本〜数十本のボルト締め作業が必要。
そのため、他工法に比べ施工時間が長くなってしまう。
スライドオンフランジ

アングルフランジに比べ、製作/施工の容易性において優れているフランジ。
堅強という点においては、共板フランジとアングルフランジの中間といったところ。

定尺(5.5m位)の成型された部材をを切断後、コーナーと呼ばれる金具をハンマーなどで挿入、最後に抜け防止措置を行う。
フランジの形成に溶接は必要なく、初心者でも簡単に製作が可能。
ダクトとの接続は、スポット溶接機というものを使用する。

ダクト同士の接続は、角部で4本のボルト締めとラッツと呼ばれる開き止めを数ヶ所取付けるだけで済む。

日本ではジャパンルーワが販売して
いるMEZ(メッツ)フランジが有名。
共板フランジ

上記2つのフランジとは違い、ダクトを形成する鉄板の一部を折り曲げてフランジとする物。
ダクト本体とフランジ部分が一体となっている所から、”共板”という呼び名がついたと思われる。
折り曲げには専用のロール成型機と呼ばれる機械が必要。
別途フランジ材料はコーナーピースと呼ばれる角部のパーツのみ。
軽量/製作コストと言う点においては一番であると思われ、現在の主流となっている。
ただ、堅強という点では他工法に遅れを取っている。

ダクト同士の接続は、角部で4本のボルト締めとクリップと呼ばれる開き止めを数ヶ所〜十数ヶ所取付ける事により行われる。

最初に開発したのは米Lockformer社。
そのためこのフランジは、別名”TDC”と呼ばれる事が多い。