ある午後の日・・・・・
商店街のなかを歩く2つの影があった。
「る〜るる〜〜〜る〜〜る〜るる〜〜〜♪」
ピンク色の球体がスキップをしながら鼻歌を歌っている。その球体とすれちがったものがばったばったと倒れていく。頭
の上に自分の2倍はあろうかという籠を担いでおり、なかには西瓜がこれでもかというほどつめこんである。
「カービィそんなにはしゃがなくても・・・・・」
隣にいた緑の服を着た青年が言う。聞きなれているのか鼻歌程度じゃ倒れない。
「みてみてリンク〜。福引やってるよ」
カービィと呼ばれた球体が楽しそうに言う。そして気が付くとすでに福引所へ走っていく。
「やれやれ」
リンクと呼ばれた青年が呆れて後を追う。
「おばさ〜ん。福引やらせて〜」
「はい。じゃあ福引券1枚ね」
カービィから福引券をうけとりガラガラ(そうなのか?)をだす。
「玉がでるまで回してね」
「よっしゃーーーーー!」
「カービィ回しすぎ」
リンクの言葉も聞かずカービィは回し続ける。その回し振りはグルグルさんも絶賛するほどだったという。
「でたーーーーーーー!」
カービィが回し終えるとなかから金色の玉(略してはいけません)が出てきた。
「おめでとう。一等賞の商品はウインタースノー3泊4日の旅だよ」
「ういんたぁすのぅ?」
マリオがなんだそりゃと聞いてきた。先ほどの福引のことを話しているところだ。
「それってネイチャープラネットの一つだろ」
「できれば詳しく説明してください」
フォックスが言うとリンクが聞いてきた。
「わかったボクが説明するよ」
「いや、お前はいい。わけがわからんから」
カービィが何か言ってるが無視し、フォックスが話し始めた。
「ネイチャープラネットていうのはどっかの科学者がつくった星だ」
「全宇宙のなかで24番目に自然がきれいな星っていわれてるんだよ」
カービィが口をはさんでくる。
「それって凄いの?」
ネスの問いにカービィが興奮しながら答える。
「そりゃそうだよ。人口の惑星で2桁なんてびっくりだよ!ちなみにポップスターは11番目なんだ」
「でだな」
そこでフォックスがまた話し始める。
「ネイチャープラネットっていうのは4つの惑星がつらなってできているんだ。」
「へぇ〜〜〜」
「その4つの惑星っていうのは?」
そこでカービィがまた口をはさむ。
「桜がきれいなスプリングブロッサム。青い海と空で人気のサマーオーシャン。食べ物と芸術とスポーツが有名な
オータムテイスト。そんでもって雪と温泉がうりのウインタースノー」
「雪と温泉?」
「そう。白銀の世界を露天風呂から一望できるんだ。スキーなんかもできるしね。温泉は美貌にもいいから女性に人気
なんだ」
「いいわねぇぇ」
ピーチとサムスの目がうっとりしている。
「で、行く?」
カービィが聞くと、全員が一斉に答える。
「もちろんっ!」
|