銀河中心にブラックホールの証拠
1月7日ワシントンで開かれている米天文学会で、独マックスプランク物理学研究所の
アンドレアス・エッカルト博士らのグループは我が銀河系の中心部に太陽の260万倍の質量のブラックホールが存在する証拠を見つけた発表した。
エッカルト博士らは、銀河中心射手座方向にみえる約200の星を対象に赤外線観測をした結果、太陽から約2万6900後年離れた特定の領域に近い星ほど速い速度で移動しいている現象を発見した。猛スピードで移動している星のうち最も速いのは約1000Km/秒で、銀河中心に太陽の260万倍の質量を持つブラックホール存在し、移動している星の群はこのブラックホールに吸い寄せられている可能性が高い。
米航空宇宙局(NASA)の研究グループも、同じ銀河系内の別のブラックホールとみられる天体を観測したと発表した。
エックス線観測衛星データーの分析から、独の研究チームとは別の領域で円盤状の天体が定期的に崩れ飛び散る現象を発見。ブラックホールと連星となっている星から、高温のガスが吸い寄せられ起きる現象であることを突き止めた。(福井新聞1/9)