公民館方針

基本方針
 昨年度はコロナ後のスタートの年だったが、計画した事業はかたちや規模を考慮・工夫することで全て進めることができた。令和6年度も、本館の基本テーマである「We all live together as a community(コミュニティの一員としてともに暮らす)」を念頭に事業を進めていく。具体的には、本館の事業を、館のみならず、地域の諸団体(自治会連合会・観光協会・文殊やまのぼり実行委員会・自主防災会・サークル等)、学校、こども園、児童館等と連携・協力して行い、重層的な関係が生まれるよう働きかけを行う。特に地域の担い手の減少や交流の機会の減少が進む中、地域力が低下しないよう、様々な「場」を通してコーディネーター役を果たしていきたい。
 *文殊地区 11地区 人口 2,086人 704世帯(2024.1.1.現在)

(1)教育事業
 教育事業は、以下の6つに取り組む。家庭教育事業・少年教育事業・青年教育事業・福井学事業・防犯防災教育事業・健康長寿事業。いずれも対象者や年齢が異なるが、持続可能な活力ある地域づくりにつながる内容に充実させていく。また、これらの教育事業を進めるに当たって、地域の諸団体や学校などと連携して関係づくりをより強化したい。
 教育事業を通して地域課題に即応し、具体化することはハードルが高いので、その課題を緩やかに共有し、今できることを積み重ねていくことを念頭に置く。

(2)地域活動への支援・協力
・地区にある文殊山は県内で最も多くの人が訪れる山である。その環境保全と美化に向けての活動をしている地区観光協会、やまのぼり大会実行委員会などと積極的に関わり、地区の活性化につながる取り組みに協力する。
・地区自主防災会の諸活動と連携し、防災・防火意識の維持・向上をめざす。メンバーが1年限りで交替するので、取り組みの継続・発展を促し、記録を集積する。
・地区社協の事業を公民館事業とできるものはコラボさせ、事業内容の充実を図る。民生委員、駐在所、消防分遣所などとの情報の交換を密にする。
・小・中・高の学校の活動に協力し、連携を図り、地区の活性化に寄与するとともに、地区の自然・文化・歴史の紹介と保全につなげていきたい。

(3)公民館運営の充実
・誰もが気楽に訪れ、さまざまな願いや要望に答えられる雰囲気は醸成しつつあるが、さらに情報の収集や課題の把握につとめ、地域の課題を人々が意識し、課題に対応していく動きをサポートできる力量を高めたい。
・地域に根ざした伝統的な社会の機能(集落意識や経済システム)が残る地区だけに、相互扶助(助け合い)、連帯(協力)といった持続可能な社会を願うメンタルは潜在する。2020年代はそうした価値をより若い世代に伝える時代に入っている。小学生や中学生、高校生を対象にした教育事業や連携協力事業には積極的にその考えを深めていきたい。