滋賀県の山   武奈ヶ岳 (1214m)
                    

          2023年8月2日 晴れ時々曇り

   坊村登山口(8:10)→御殿山(10:30〜40)→武奈ヶ岳(11:20〜12:00)→
  御殿山(12:45〜55)→坊村登山口(14:35)

 Tさん、Iさんと3人で200名山の武奈ヶ岳に登る。僕は3回目で、最初は小学生の末娘とロープウェイを使って登った。その時、武奈ヶ岳をバックに撮った写真が書斎の本棚に並んでいる。次にガリバー旅行村から仲間と3人で登る。川沿いを梯子やロープを使うスリルのある道だった。そして今回は坊村からの初めてのコースだ。
 登山口近くにある明王院は比叡山の千日回峰行が行われる霊場で、とても歴史を感じさせる建物が並んでいる。登山口が少しわかりにくかったが御殿山コースの道標に従い山に入る。急傾斜に造られたジグザグの道で高度を稼いでいく。登るにつれて、杉の植林地からブナの林に変わっていく。
 ようやく尾根に出ると道も緩やかになってくる。秋なら紅葉が美しいと思われる楓の大木が頭上を覆っている。それにしても御殿山までが長い。もうそろそろ着くだろうという予想が、何度も裏切られる。しかし、苦労して着いた御殿山の頂上から、目指す武奈ヶ岳の全貌を眺めることができ、これまでの苦労が報われた瞬間だ。
 一旦ワサビ峠まで降り、最後の急登を行けば後は武奈ヶ岳を眺めながらの気持ちの良い稜線歩きで、武奈ヶ岳の写真には必ず登場する所だ。平日だったのと下界が酷暑だったためか、頂上には誰もいなかった。日陰は無かったが、さわやかな風が渡っていて弁当を食べていても暑さは感じなかった。頂上からの景色が何と言っても最高のプレゼントだ。蓬莱山の横から琵琶湖が延びていた。これまで何度か琵琶湖を見てきたが、これだけの面積を持つ琵琶湖を眺めたのは初めてだった。反対側には福井県の山並みが続いていた。
 帰りにIさんがいたく感激していた、アカモノの花を見つけたのは収穫だった。今回熱中症も心配の一つだったが、この山は日陰が多く、さわやかな風が渡っていたのでほとんど暑さを感じなかった。しかし、福井に戻ると37度の猛暑。さっそく武奈ヶ岳の涼しさが恋しくなるほどであった。