三重・滋賀県の山   藤原岳(1140m)
                    

       2023年4月8日 曇り時々晴れ一時雨

   正宝寺駐車場(8:10)→聖宝寺登山口(8:30)→8合目(10:35)→藤原山荘
  (11:30〜12:20)→8合目(13:05)→大貝戸登山口(14:30)→
  正宝寺駐車場(14:45)

 当日の朝、Iさんから連絡があり旦那さんが倒れたとのこと。4人で行く予定が、急きょ男2人で行くことになった。行先は変えてもいいかと思ったが、あいにく福井県は雨。予定通り藤原岳に向かって車を走らせた。  裏登山道と言われる聖宝寺(しょうぼうじ)コースから登り、表登山道と言われる大貝(おおかい)()コースで降りることにした。聖宝寺までの階段がとてつもなく長く、早くも息が切れる。臨済宗の禅寺である聖宝寺の右手の石垣から、歴史を感じさせる寺と庭園を覗くことができた。
 巨大な堰堤を登って反対岸に渡ると、いよいよ本格的な登山道に入る。急傾斜だが道はジグザグにつけられているのでわりと歩きやすい。右手が切れ落ちていて危ないので「ガレ場注意」の標識が頻繁に表れる。何十年か前にこの道を通ったはずなのに全く覚えていない。思っていた以上の時間がかかり、ようやく尾根に出る。
 8合目は広場になっており、大貝戸道との合流点だ。フクジュソウの事を聞くと「全く咲いていない」と言う人と「ほんの少し咲いている」と言う人がいた。これまで一つも花を見られなかったので、今年はもう時期が過ぎたのかと不安な気持ちで歩き始めたが、ようやく数輪の花が現れてほっとする。注意して見ているとちらほら可憐な花が咲いている。これが見られたので不安定な天気の中を歩いてきた甲斐があったというものだ。  
 高度が上がるにつれて風は冷たく強くなってきて、おまけに
(ひょう)と思われる小さな氷塊まで降ってきた。足元は悪いし、小さな石灰岩がゴロゴロした道は歩きにくい。いくつかの小さな山塊を越えて、ようやく藤原山荘の建物が見えてきた時は心底ほっとした。中に入れてもらい温かいラーメンをすすれば体も気持ちも和らぐ。
 藤原岳の山頂はもう少し歩かなければならないが、真っ白なガスの中だったので今回はあきらめることにした。8合目から大貝戸コースを歩いたが、こちらの方が断然歩きやすかった。しかし距離は長いようで、なかなか集落に着かなかった。