滋賀県の山   蓬莱山(1174m)

                    
2024年11月24日 曇り時々雨

   霊仙山口(8:15)→権現山(9:50)→ホッケ山(10:25)→小女郎峠
  (10:50)→蓬莱山(11:20〜30)→小女郎峠(11:55)→ホッケ山
  (12:20)→権現山(12:50〜13:35)→霊仙山口(14:45)

 10月の初旬に金剛堂山に登って以来、メンバーのスケジュールが合わず久しぶりの山行となった。蓬莱山は「琵琶湖の展望が素晴らしい近くて良い山」として関西方面ではよく知られている。登山道は主なものだけでも10コースあるという。今回は栗原より権現山経由の道を選ぶ。ヤマップに往復4時間30分で登ったという記録があったからだ。結果的にそれはすごい健脚と思われる人の記録であって、それにとらわれて度々がっかりすることとなった。
 前日まで快晴の予報だったのに、朝から小雨が降っている。作業している人に「熊が出るぞ」と脅かされて少し不安を感じながら広い林道を歩き始める。杉林の杉が太くまっすぐ伸びている。素人目にも品質の良い杉だと分かる。時々粘土質の滑りやすい道になり慎重に歩く。霊仙山からの道を合わせれば、そこから尾根の急登になる。落ち葉に道が隠されていて一瞬方向が分からなくなる。事前に予想していなかったこともあり、ここの急登がこのコースで一番苦しい所だった。
 どうにか権現山に到着したが、期待していた琵琶湖の眺めも、真っ白なガスにさえぎられていた。小さな赤い実をつけたアセビに囲まれた穏やかな道を進む。ホッケ山近くから、あたりは白い雪に覆われだした。風は冷たく横殴りの雨や小雪が頬を打つ。まるで冬山の世界だ。一旦大きく下った所が小女郎峠だ。小女郎池で昼食を食べる予定にしていたが、そんな気分になれず先を急ぎ、ようやく蓬莱山の頂上と思われる所に到着する。標識の前で写真を一枚撮って下山にかかる。途中で一瞬琵琶湖が見え出し歓声を上げる。これを見る事ができただけで、この山の印象はずいぶん変わる。
 昼食は権現山で食べる。小雨の中で昼食を食べるのは初めてだ。それでも温かいおでんが美味しく、体にしみわたった。