滋賀県の山   ()(つくり)(373.5m)

                    
2023年3月14日 晴れ

   太郎坊宮駐車場(10:10)→岩戸山登山口(10:55)→十三仏(11:35〜40)
  →岩戸山(11:45)→小脇山(12:05)→箕作山(12:30〜13:20)→
  太郎坊山(13:40〜45)→太郎坊宮駐車場(14:15)

 前回岩戸山の登山口に車を置いて、下山後舗装路を歩くのはつらかったので、今回は太郎坊宮の駐車場に車を置いて、先に岩戸山の登山口まで歩くことにした。駐車場は見つけにくい所にあったので、2回地元の人に聞くことになった。
 登山口から歩き出すとすぐに前方にうっそうとした竹林がある。登山道は左にあるが、案内が無いので竹林の中へ直進してしまいそうだ。沿道に弘法大師像やお地蔵様、そして新しい袈裟をつけたたくさんの石仏が安置されている。十三仏までは石段が続き、約800段あるそうだ。途中に登山道を囲むようにして立派な休憩所が建っている。
 石垣が見えてくると十三仏だ。建物の左手に近江八幡方面の雄大な眺めを見ることができる。聖徳太子が爪で彫ったという十三仏を探したが結局わからなかった。家に帰って分かったことだが、御堂が岩肌を囲っていて、その中にあるそうだ。普段は見ることできないらしい。裏手に回って岩をよじ登って行くと、兜岩の岩場に出る。そこからの眺めも素晴らしい。
 すぐ先に岩戸山がある。矢印が刻まれた岩があり、矢印は旗振山の方向を指しているそうだ。道は本格的な山道に変わり、歩きやすくなる。やがて小脇山城遺跡についての立派な案内板が現れる。頂上には眺望案内図があり、綿向山や雨乞岳などがはっきり同定できる。谷の対岸には鋭い岩峰を持った太郎坊山が見える。「あんなところまで歩くの」と仲間の一人がつぶやく
 箕作山までは多少のアップダウンがるが、笹が生い茂った気持ちのいい道だ。途中で3人組のグループに会ったが、箕作山の頂上には誰もいず、静寂が漂っていた。ここにも眺望案内図があり、伊吹山、金糞岳、横山岳そして琵琶湖を望むことができた。通りかかった人にシャッターを押してもらったが、その人は近くの観光地や植物について丁寧に教えてくれ、郷土愛にあふれた人だった。
 本日4つ目の太郎坊山はコースから右に外れて行く。あんなに鋭角の頂上にどうやって登るのだろうと思っていたが、道は裏側を巻くように作られており、思ったより簡単に頂上に立つことができた。そこからも小山をバックに田畑に集落が点在する雄大な景色を楽しむことができた。
 分岐点まで戻ってしばらく行くと、太郎坊宮の社殿の屋根が見えてくる。幾つもの社殿群からなる大きな神社だ。本殿にお参りして、740段の階段を下りて行く。段差があまりないので思ったより歩きやすい。階段を降り切った所に、乗ってきた車が待っていてほっとす
る。