滋賀県の山   御池岳(1247m)
                    

          2023年10月22日 晴れ時々曇り

   鞍掛トンネル東登山口(8:55)→鞍掛峠(9:25)→鈴北岳(10:35〜40)→真ノ池
  (11:05)→御池岳(11:30〜12:15)→鈴北岳(13:05)→鞍掛峠(14:05)
  →鞍掛トンネル東登山口(14:30)

 何十年か振りで御池岳に登ることにした。最初、昨年登って紅葉がきれいだった石川県の鷲走ヶ岳を考えていたが、すっかりマイナーな山になってしまいあまり人が入っていない。折しも今年は熊の出没が多く、不安を抱えての山行を避けることにした。
 韓国の山に登って足を痛めて以来、1ヶ月振りの山だった。日曜の快晴とあってか、駐車場は満杯。仕方なく道路の隅に止めさせてもらう。鞍掛峠までは片方が切れ落ちた幅の狭い道であったり、岩によじ登らなければならない個所があったりで、頂上までの行程で一番気を付けなければならない所であった。鞍掛峠の小さな祠には何かいわれがあるのか、シカの角が安置してあった。
 峠を越すと急に開け、青い葉や色づきだした紅葉が青空に映えていた。樹林地帯を抜けると苔の広場に出た。平泉寺の苔に負けないくらいの立派なコケだ。やがて前方に鈴北岳の山並みが見えてきた。頂上直下の山道もはっきり見える。
 鈴北岳を少し下るとカルスト台地の地形が現れ、石灰岩が点在している。昨年登った霊仙山を思い出す。すぐに、この地域で一番大きな池である元池の案内板が現れる。前回訪れなかったので是非訪れたかったが、道が複数ありどこを行ったらいいのか分からず、時間もあまりなかったので結局あきらめることにした。その代り、山道沿いの真ノ池を見ることができたので、それで満足することにした。
 池を過ぎると前方に立派なシカが現れる。しばらくにらみ合いをした後、森の中に消えて行った。シカはこのあと子ずれのシカを2回見ることになる。リスも期待していたが、これは全く見ることができなかった。道迷いをしないように両側にロープの張られた山道に入ると間もなく頂上だ。
 今日は4人ともラーメンやスープだ。もう温かいものが恋しい季節になったのだ。風は冷たかったが、太陽が出ると急に温かくなり、太陽の威力は絶大だ。
 いつもより少し早めに下山を開始。所が道はだんだん細くなり、道を間違えていることに気付く。方向はあっているのでそのまま進むことも考えられたが、「間違ったら元に戻れ」の言葉通り登り返したら、割と早くロープの張られた道に合流できた。後で調べたら、その道は丸池方面に続き、最後は真ノ池に出るようになっていた。
 鈴北岳からは霊仙山や伊吹山などの大パノラマを堪能することができた。雄大な景色を眼前に見ながらの下山は感動的な時間だった。