滋賀県の山   奥島山(424.7m)

                    
2024年3月15日 晴れ

   登山口(10:50)→長命寺山(11:20)→空奏テラス(12:00)→奥島山
  (12:10〜20)→空奏テラス(12:20〜13:
00)→登山口(13:40)

 前からちょっと気になっていた山だ。琵琶湖に面していてテラスからの眺めが抜群と聞いていたからだ。ただ行くまでの行程が長い。今回OさんのEV車に初めて乗せてもらう。
 下の駐車場からだと808段の階段を上って行かなければならないが、今回は車で長命寺の駐車場まで行ってしまう。車がすれ違うこともできない細い曲がりくねった道なので、運転は大変だっただろう。第31番札所の長命寺は本堂や三重塔、三仏道など伝統的建築物が見事である。
 お寺の横あたりに登山道があると思っていたが、舗装路を少し下ったカーブの所に登山口があった。教えてもらわなければ絶対見つからないと思えるような地味な登山口で、案内板なども見当たらなかった。新しい「滋賀県の山」の本から消えてしまっているのは登山客が少なくなってきたからだろうか。
 道はよく踏み込まれていて歩きやすい。少し行った所にある分岐から右に折れれば長命寺山に着く。視界がないので頂上の標識の写真だけ撮って引き返す。両側にシダの茂った場所を横切っていくと、前方にこんもりとした奥島山の頂上部が見えてくる。頂上直下はどの山も苦しいが、今回一番の急登であった。
 誰が名付けたのか「空奏テラス」とは粋な名前だ。大きな岩がテラスとなっており、眼下には2色の青い色を持った琵琶湖,対岸には比良の連山が望まれる。比叡山や蓬莱山の頂上は白い雪が光っている。今日は少し霞がかかっているが、心休まる情景だ。
 頂上には小さな祠があり、信仰の山であることを感じさせる。展望がないので、記念写真だけ撮って、昼食は「空奏テラス」で食べることにした。絶景をおかずに、ぜいたくなひと時であった。