滋賀県の山   賎ヶ岳 (471.1m)
                    

          2024年2月9日 晴れ

   賎ヶ岳登山口(9:40)→大岩山(10:20)→賎ヶ岳(11:20〜12:10)→
  国民宿舎跡(12:50)→賎ヶ岳登山口(13:35)

 この季節なかなか天候が安定しないが、約束したような上天気だった。トンネル恐怖症のIさんの運転だったが、今回の往復で恐怖症は何とか克服できたのではないだろうか。
 余呉湖観光会館の前の駐車場に車を止めて、少し戻った所にある賎ヶ岳登山口から歩き始める。立派な杉林をゆったりと歩く。時々ぬかるんでいる所はあるが、広くて歩きやすい山道だ。猿が馬場を過ぎた辺りから植生が変わり、落葉広葉樹が多くなる。アイゼンを忘れたIさんは登山道の雪の状態を心配していたが、雪はほとんど消えていて心配はなさそうだ。このコースは頂上近くに急登はあるものの、なだらかなウップダウンが続き、初心者も十分楽しめるのではないかと思う。

 最後の急登を一歩一歩ゆっくり歩く。前方にトイレの屋根が見えてくると頂上広場だ。芝生の広場から、右手に余呉湖、左手に琵琶湖が見える。金糞岳や伊吹山も雪に白く輝いている。360度の大展望を久々の快晴が援護してくれている。
帰路は余呉湖に直接下りるコースを取る。勾配は少し急であるが、余呉湖には早く着く。
 湖に着くと金糞山とのコントラストが見事だった。湖畔の国民宿舎は取り壊され、跡地に新しい建物の基礎ができていた。そこからは湖畔の舗装路を歩く。水鳥が何羽も波間に浮かんでいて、悠久の時間を感じる。話をしながら歩いたせいか、昔感じたよりもずいぶん早く駐車場に戻ってきた。そこから振り返ってみると、逆光に賎ヶ岳が黒いシルエットを作り、太陽が水面に輝いていた。