滋賀県の山   霊仙山(1083.5m)
     
      2022年11月19日 晴れ

   醒ヶ井養鱒場駐車場(8:35)→登山口(9:30)→汗拭峠(9:55)→見晴台(10:40)
  →お猿岩(11:05)→京塚山(11:50)→霊仙山(12:05〜13:05)→見晴台
  (14:00)→汗拭峠(14:35)→登山口(14:55)→醒ヶ井養鱒場駐車場(15:45)

 石灰岩が露出する、たおやかな山稜を見てもらいたくて霊仙山に登ることにした。以前谷山谷コースから登って苦労したので、榑ヶ(くれが)(ばた)コースを採ることにした。所が、前日ネットで調べると醒ヶ井養鱒場までしか行けないことが分かり、登山口まで約1時間の林道歩きを強いられることになった。登山口まできれいな道が続いていたので、養鱒場の駐車料金を取るための策略ではないか、と言い出す者もいた。
 山道に入ると
榑ヶ集落の跡である立派な石垣がいくつも現れた。道は集落の中を縦断するようにつけられている。3軒の怪しげな家の前を通り過ぎるといよいよ本格的な登山道に変わる。結構な急坂だが、トラバースするように道がつけられているので比較的歩きやすい。
 一汗かいてひと休みするのにちょうどいい場所が、その名の通り「汗拭峠」である。そこからしばらくは紅葉のトンネルであった。時期的に遅いと思い、あまり期待していなかった紅葉がまさに真っ盛りであった。特にオレンジやピンク系の紅葉は他の山ではあまり見られないものだった。
 見晴台からは米原方面の平野と左端に琵琶湖を望むことができた。この辺りからこの山の特徴である石灰岩が現れる。前方にはたおやかなカルスト地形の台地が広がっている。他の山には見られない不思議な光景だ。  
 前方の山を霊仙山と信じ、疲れた体に鞭打って到達したのは何と京塚山であった。少し落胆したが、気を取り直して右手の霊仙山に歩を進める。思ったほど時間はかからず、ようやく目的の山に達することができて喜びもひとしおであった。頂上からさえぎるものは無く、まさに360度の大展望であった。特に伊吹山が大きな存在感を持ってそびえていた。頂上から少し下がった風の当たらない所でうどんの昼食。山の上で食べるうどんは格別で、みんなも満足してくれているようだった。
 帰りは京塚山を経由しないで直接下る道を歩いた。帰路大きな猿に出会った。これもこの山の思い出の一つとして心に残ることだろう。