高室山 (818m)

                      
成22年4月17日(土)曇りのち晴れ

  佐目バス停(9:35)→林道分岐(11:25〜30)→高室山(11:55〜12:20)
  →林道分岐(12:35)→陣屋(13:15)→つかって舎(14:15)→佐目バス停
  (14:40)

 M先生と本年度初めての登山。佐目のバス停から石垣にかかった鉄の梯子を登っていく。部落のはずれに高室山の登山口を示す案内板がある。しかししっかりした踏み跡がなく少し不安を感じながら杉林の中に足を踏み入れる。ゴミが散乱しているのにはとても興ざめだった。杉の小枝が足元に散乱しているために注意していないと道が分からなくなってしまう。
 尾根に出ると道ははっきりしているが、風が冷たく体が冷えてくる。小さいアップダウンを繰り返し笹原の小山に着いた。「ひょっとして頂上?」と期待したが、やはり頂上ではなかった。いったん下って林道にぶつかる。ここまで思いのほか時間がかかってしまう。
 右手の再び登山道にはいるとだんだん灌木の背が低くなり、クマザサの中を通って行くと目の前におわんを伏せたようなおだやかな頂上が現れた。360度さえぎるものがなく、標高の割には高度感がある。北に霊仙山東から南にかけて鈴鹿の山々が並んでいる。頂上部が白いのは御池岳だ。琵琶湖も間近に迫っている。北からの風を避けて岩陰で景色を堪能しながらの昼食。
 帰りは周遊コースをたどることにした。分岐からしばらくのんびりと下って行ったが、林道からの山道に一抹の不安があった。送電線が見えていたのでその方へ行けば間違いがないと思い、分岐では左折した。無事目標の鉄塔に出、陣屋のお地蔵さんも見つかった。この辺りの広場は昔は畑として使用されていたようだ。
 2本目の鉄塔からの下る道が分からず、しばらく急な山を下りていくと余りの急坂に身動きが取れなくなってしまった。迷ったら元の所まで戻るのが山の鉄則なので戻り始めるが、村田先生は余りの急坂に足がすくんでいる。時々手を貸してあげて無事元の所に戻り、下山道を発見することができた。その道も急坂に造られたジグザグの道でしかも昨夜の雨で滑り安くなっているので気が張った。
 ようやく南後(みなみうしろ)(だに)の集落について一安心。土曜日だというのに人の気配があまり感じられない。家々に俳句や短歌が飾ってあり、それを読みながらのんびりと下って行った。