天吉寺山(てんきちじやま)917.8m 

                 
平成26年5月25日(日) 晴れ

  大吉寺駐車場(9:50)→手洗鉢・昼食(11:30〜12:00)→天吉寺山
  (12:50〜13:00)→合流地点(13:40)→大吉寺跡(14:50)
  →大吉寺駐車場(16:30)

 M先生、Tさんとの今年2回目の登山。日曜日だというのに、大吉寺の駐車場には車一台無い。あまり人気のない山らしい。道は大吉寺の前から木道を渡り、大吉川の中を歩くようになっている。踏み跡らしきものがあるので、何とか進むことができる。やがて、川を離れて立派なスギ林の中を歩く。意外と急登が続き、片方が切れ落ちて危険な個所もある。落ち葉で迷いやすく、M先生の姿が見えず、戻ってみると反対の道のない危険な坂を進んでいた。
 「仁王門跡」から大吉寺の境内に入る。よくぞこんな高いところにお寺を建てたものである。M先生の体調が良くないらしく、倍近い時間がかかっているので、「手洗鉢」の手前で昼食とし、二人にはゆっくり来てもらうことにした。
 「赤池」の所を左折しなければならないのにまっすぐ進み、あわてて引き返す。その道を通ると「本堂跡」は通らないことになる。尾根に出るまでがきつかったが、稜線に出てしまうと道もしっかりしてきて。勾配も緩やかになった。ただ、前方にある山を越えなければならないので、距離的にはかなりある。
 最後の急登を超えると狭い頂上に出た。周りは樹林におおわれているが、一箇所開けた間からブンゲンやその奥に金糞岳と思われる山がそびえている。帰りは急いだせいもあるが、赤いテープを目印にどんどん降りていくと道がはっきりしなくなって、明らかに来る時の道とは違っている。大きな岩が現れ、西側の尾根をたどる道だと気が付いた。大いに焦ったが、「迷ったら来た道を引き返す」という原則に従って急坂を登って行った。右の尾根を目指していくと、二人の声がして本道と合流することができた。心の中ではかなりほっとしていた。帰りのことを考えてそこから二人は頂上に行かずに引き返すことにした。
 恒例のM先生のペースに合わせゆっくり下山した。無事「本堂跡」を通り、近くの「源頼朝供養塔」の前で写真を撮る。源頼朝がこの寺に難を逃れたために平氏の焼き払われ、さらに織田信長にも焼き払われてしまうという悲しい歴史があったらしい。
 危険な個所はM先生の腕を持ってあげて、無事下山することができた。車の所でM先生は開口一番「キリマンジャロ並みの厳しい山だった」と感想を述べていた。