白滝山 (1022m)

         平成21年5月15日(金) 晴れ

  林道広場(10:00)→伊藤新道登山口(10:30)→ワサビ大滝(11:10)→昼食(12:30〜13:05)→白滝山(13:10)→音羽池(13:20)→滝見不動(13:40)→牛コバ(15:05)→林道広場(15:40)

 

音羽池
 ここは滋賀県大津市。坊村の入り口に少し迷ったが、2時間ちょっとで着いてしまった。林道を走れるのはほんの数分で、進入禁止のロープにさえぎられてしまう。舗装された立派な道路を歩くのは、いつもながらいい気はしない。それでも鮮やかな新緑と今が盛りの藤の花に励まされて、思ったより早く伊藤新道の登山口に着いた。
 この道は比良山荘の伊藤氏によって開かれたそうである。苔むした岩がごろごろするワサビ谷を遡上していく。時々道がわからなくなってしまい、赤いテープがたよりだ。ここは滝の多い山だが、最初に登場するのがワサビ大滝だ。高度は滝それほどないが水量の多い壷滝だ。緑の中から流れる滝は、ニュージーランドのミルフォード・トラックを思い出させる。滝壺から流れ出る小川の中に立派な木がはえている。珍しい光景だ。
 左手の杉林に入ると急に道は険しくなる。M先生は自然と離れていってしまう。先頭のWさんも姿が見えなくなり、僕はその中間に適当に距離を取って歩く。杉林が雑木林に変わると一息で頂上部に出た。しかし頂上と思われる場所には何の標識もなく、頂上はもっと先かもしれなかったが、とりあえずそこで昼食とする。Wさんが朽木の道の駅で買った鯖ずしとアンコの入ったとち餅がとてもおいしかった。そういえば鯖街道といわれる国道367号線には鯖ずしを売る店であふれていた。
 頂上は昼食を食べた場所からほんの5分ほど進んだ所にあった。何の変哲もない所で先の場所の方が頂上らしく昼食を食べるのにはよかったのかもしれない。音羽池は静まり返り、鏡のように新緑を映していた。長池を指す道標があったが、今日は時間がないのでそのまま下山することにした。
 本道はこちらの方らしく、伊藤新道には全くなくて不安だった道標が時々現れて安心感がある。休憩所のある滝見不動の近くに夫婦滝がある。2本の滝が夫婦のように寄り添っている。そこからは白滝谷に沿ってつかず離れず下っていく。しかし、足を滑らせば谷底まで落ちてしまう危険箇所が多く気が抜けない。下に林道が見えてくるとようやくほっとすることができた。