天狗堂 989m)

                
平成22年4月24日(土)晴れ

 君ヶ畑バス停(10:05)→天狗堂(11:40〜12:10)→林道出合(12:45)
 →君ヶ畑バス停(13:05)

 君ヶ畑は山の中の小さな集落である。細い林道を不安になりながら進んでいくと、人家が見えてきてホッとする。村のバス停がある広場に3台止められる駐車場がある。
 
大皇器(おおきみき)地祖(じそ)神社の右手に登山道を示す標識があり、階段が作られている。しかし道には落ち葉が多くすぐ道は分かりにくくなり、尾根に進むつもりが山腹をまき、行けなくなってしまった。普通なら戻るところだが、尾根はすぐ上なので急坂を登って行った。案の定すぐよく踏まれた道が見つかり、赤いテープもあって一安心する。しかしどこで間違えたのか不思議だ。無意識に道を間違えるのは、たいてい考え事をしている時が多い。
 右手に天狗堂のピラミダルな頂上部木々の間からちらちら見えてくる。いよいよ下って最後の登りである。道はい一気に急になり、木につかまりながら登らないとずるずると滑って行く。登るにつれて、だんだん岩の大きさも大きくなっていく。やっと頂上かと思えるところに着いたが、まだ先だ。
 岩の間を通り、頂上部の大岩に到達する。目の前に御池岳と鈴鹿の山並みが広がっている。天気はいいが風が冷たい。下を見ると岩の絶壁になっていて足がすくむ。
 岩陰で昼食にして、帰りは林道に降りる道を行く。尾根の直下は特に急で滑りやすい。そこから灌木の中に入っていき、杉の植林の中を通過しても勾配はかなりのもので、ここから登る気にはとてもなれない。  水量の豊富な沢に出て、ようやく歩きやすくなった。気持ちのいい道に代わって、あっという間に立派な林道に飛び出した。君ヶ畑に着くまで御池川を左手に見ながらゆったりと歩く。大きな桜の木がまだいっぱい花をつけていた。