深坂町
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深坂町 - 千年以上の由緒をもつ神社
深坂町内には「氏神様」とか「堂様」とかよばれる鎮守の社があり、村人の平安や豊作を祈ったり、収穫を感謝したりしています。
人々の心のよりどころともいえる神社がいつごろから祀(まつ)られているかは、はっきりとはわかりませんが、深坂町の味坂神社は、平安時代の初め907年につくられた「延喜式神名帳」(えんぎしきしんめいちょう)にその名が記されています。
「御坂」(みさか)が「深坂」(みさか)となり、「深坂」(ふかさか)と変ったそうで、大正15年(1926)に味坂神社と改称されました。
祭神は「伊耶那美命」(いざなみのみこと)とも、「馬来田姫命」(まきたひめのみこと)ともいわれる女の神様で、夫婦円満・子宝・安産にご利益があるとのことで、人々のあつい信仰をうけています。付近一帯の村社であったそうです。
「延喜式」にでてくる古い神社は「式内社」と呼ばれ、川西地方には五社あったそうです。味坂神社の他には、意加美神社(江上金剱(きんつるぎ)神社の前身)、片岸神社(三国町山岸)、糸崎神社(糸崎八幡神社の前身)、英多(えた)神社(布施田との説もあるが不明)などがあります。
味坂神社は、1100年前の平安時代の初めには、すでにこのあたり一帯にムラが成立していた証拠であり、ムラの社としてあがめられていたそうです。味坂神社の祭礼は4月17日と9月17日です。
神社の前の山(53.8メートル)には「深坂城跡」があり、戦国時代に戦闘を重視した砦的な城として作られたようです。昭和61年、福井市によって測量・調査が行われました。