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7/12 二荒山神社中宮(6:30/7:40)→一合目(7:45)→五合目(9:00)→ 八合目瀧尾神社(10:30)→山頂(11:30/12:10)→ 二荒山神社中宮(14:20) |
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1日目(7月12日)
梅雨まっさかりの夏山合宿T。
この時期、雨が降るに違いないと思って、ほとんど参加したことがなかったけど、
今度は良く晴れた。
中禅寺湖畔の二荒山神社中宮が登山口になります。
神社の参拝者の駐車場と登山者の駐車場が分けられていて、
登山者の駐車場は、神社と宝物館との間を入ったところにあります。
神社の門をくぐり、社務所で登拝料500円を納めます。
そうすると、登拝・交通のお守りを頂くことができ、
神社で登山の安全をお祈りしました。
登拝門をくぐると登山道の石段が伸びています。
一合目までは石段が続きます。
急登とは聞いているけれど、いきなりの石段登りは目が覚めます。
信仰の山だけに、あちこちに鳥居があります。
さあ、ここからは山道が続くと思ったら、三合目からは車道になってしまいました。
三合目から四合目までは車道を歩き、四合目から鳥居をくぐってまた登山道を登ります。
写真は写さなかったけど、
一合目ごとに立派な石碑や標識が立っていて、
どれだけ歩いて、あとどれだけ歩くのか、登山者を励ましています。
ちょっと多いけど・・・。
登山道は、つづら折れじゃなくて、直登なので、
どんどん高度を稼ぐけど、
息もどんどんあがります。
7.5合目なんて、合の小数点表示は初めて見たよ。
6〜8合目の間って、気分的にツライね。
六合目なんて、半分の五合目が過ぎたばかりで、
頂上までまだまだあるし、
八合目まで来れば、もう少しで頂上って思えるけど、
七合目って、その中間で、疲れは溜まってきているし、
気分は重くなってて、足が進まなくなってきて、
7.5合目って教えてくれないと、
自分を励ませないのかも。
途中の建物に
「山を汚す登山者は猿より頭の毛が三本?空き缶・ゴミ・良心は持ちかえろうね」
と
「の」
と書かれた2枚の看板が貼ってありました。
これって何でしょ?
人間は猿より知恵があることを
人間は猿より頭の毛が三本多いと言うけれど、
山にゴミを置いてくる人は猿より劣ると言ってるんでしょうかね。
文が途中で終わってて、「?」だから、よけいに分からない。
いろいろ考えてみたけど分からず、
Webで調べてみたら、関東方面の山で看板を見かけるみたいで、
意味が分からないとかオヤジギャグとか書かれてました。
別バージョンがあるらしくて、
「山を汚す登山者は 山に登る鹿くなし 鹿に叱られぬよう」、
「山を汚す登山者に 蛙たちも 呆れかえる」、
「山を汚す登山者に熊もあきれて困(熊)ったと」
という看板もあるそうです。
関東方面の山に登ったら、探してみて。
それにしても「の」って、何だろう?
そしたら、信州山遊びネットというHPの画像で見つけましたよ。
飯綱山の飯綱神社の柱に貼られた看板です。
信州山遊びネットから転載 飯綱神社の画像
ほら、上の「の用心」って看板。
男体山の瀧尾神社の看板は、
もしかしたら「火の用心」の「火」と「用心」の文字が消えて、「の」だけが残ったのかも。
ミステリーだったよ。
九合目です。
反省猿じゃないですよ。
急な階段の連続に休まざるをえません。
T鄙さん、ポーズとってくれてます。
苦しい息づかいが聞こえてきそうな迫真の演技です。
早鐘を打つような心臓の鼓動は自分の限界いっぱいにいることを教えてくれ、
滴り落ちる汗は足元の岩を雨のように濡らす。
見上げる先に伸びる階段は、果てしなくどこまで続のか。
誰だって辛いときがあるはず。
風は森の木々を揺らし、くじけそうになるあなたを声援しています。
一歩一歩、足を踏み出せば、必ず頂上に着くんだ。
頂上を踏んだときの達成感は、全身に満ち溢れるだろう。
ああ、人生って山を登るようだ。
そうじゃないかも・・・。
誰だって、高層ビルの間に張った綱の上を歩くようなことがあるはず。
風は綱を揺らし、バランスを崩すあなたを嘲っています。
恐る恐る踏み出す一歩一歩。
全身の震えは、足元を狂わせ、綱を踏み外しそうになる。
ああ、人生って綱渡りのようだ。
まだまだ階段は続くけど、
土が崩れて歩きにくく、階段は使えないです。
赤い砂礫になり、足元が滑るよう。
一歩踏み出しても半歩滑り落ちてるみたい。でも、あともう少し!
鳥居をくぐって二荒神社奥宮の祠です。
また、鳥居があって、剣が立っている山頂です。
空へスッと伸びる右手が柔らかく自然なので、剣の金属的硬さと対照的で、美しくなってます。
しかも、指先にも表情があります。はい。
二荒山大神の像ですが、頭から顔に白い鳥フン(?)が流れています。
下山は、来た道を戻ります。
崩れやすい砂礫だけに、下りはズルズル滑ります。
頂上では、ガスがかかってきてしまって、景色を見ることができずだったけど、
中腹では中禅寺湖を眺めることができました。
信仰の山なので、登山口は神社があって趣があるけれど、
ただただ直線の登山道を登って、また直線の登山道を降りてくるって、
すごく単調な登山になって面白くないです。
でも、登って神様を拝むのが本来の目的なのだから、
テーマパークのように、アトラクションがあったり、
ゆるキャラが愛想を振りまいたりする必要はないね(そんな山ってないよ・・・。)。
その代わりと言っちゃバチが当たるけど、
下山したら、オイラは会うことができなかったんだけど、
ほかのメンバーは、男体山の超人に会うことができました。
なんと1,110回、男体山に登った83歳のおじいちゃんです。
明日、1,111回の記念登拝をするそうで、テレビ局も取材に来るそうです。
このおじいちゃん、46歳から登り始め、
週一ペースで、1日2回登ることもあったそうで、
「空中を浮くように歩く」ことができるみたいです。
すでに、健康のためなんかじゃなくて、
超人というには世俗過ぎて、
修行を重ねる行者のようですね。
今日の泊まりは、中禅寺湖畔の菖蒲ヶ浜キャンプ場です。
広いバンガローを借りて、そのバンガロー前でBBQ。
食材は、いろは坂を越えて「やしおの湯」温泉に入りに行ったときに、
地元のスーパーで大量に大人買い。
向かいの立派なログキャビンに泊まってるセレブたちを尻目に、
豪華なBBQの香りを漂わせてたんだ。
そしたら、外国人カップルでキャンプしている女性が通りすがりに声を掛けてきて、
「何してんの?」って英語で聞いてきた(そんな気がした・・・。)。
腹、空かしてたのかも。
そういや、外国のテレビや映画で見るキャンプじゃ、
マシュマロを焼いてるばかりだもんな。
仲間に入れてほしかったのかも。
あいにく、全部食べつくした後だったから、
彼女は残念そうに帰っていったよ(たぶん・・・。)。
(次の日に続く)