唐松岳(2,969m)



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2009/10/12


参加者 T下、N村(桂)、N村(葉)、Kし、M島、N阪、Iちゃん

黒菱第3リフト駐車場(6:50)==(7:10)八方山荘==(8:40)八方池==(9:10)丸山ケルン
==(10:20)唐松岳頂上山荘(12:00)==(12:40)丸山ケルン==(13:30)八方池
==(15:10)黒菱第3リフト駐車場

7月上旬に唐松岳、五竜岳を縦走する計画があったけど、
残雪が多いってことから中止になってました。
でもね、北アルプスにデビューしてもらいたかったから、
山の上は寒いの覚悟で日帰り唐松岳を計画しました。

T下さんを金津ICへ迎えにいったら、
びっくり!山岳部のH江さんがいるじゃないですか。
これから待ち合わせて山へ行くって。
金津ICは、山岳部度が高いインターチェンジです。はい。

計画では、八方尾根の駐車場で仮眠して、
日の出とともに登山開始です。

ダウンを着て仮眠したけど、足元から冷えてきました。
シュラフがあったら、よかったな。
夜が明けると、快晴でした。冷え込むはずです。

歩いて上る方法もあるけど、リフトがあるから利用しなくてはいけません。


八方スキー場の黒菱第3リフト

雪のない黒菱ゲレンデを初めて見ました。青空に紅葉が映えてます。
スキーシーズンには、リフトの向かって左側がコブコブになるんすよねぇ。

このペアリフトに乗り、
それから八方尾根スキー場のリーゼンクワッドを2本乗り継いで
八方池山荘に到着です。


八方池山荘

ここからが、歩き始めになります。


奥の左が鹿島槍ヶ岳、右が五竜岳です。

2人の巨人が、ゴツゴツの頭とどっしりとした体を現しました。


八方池です。

白馬の峰々が白く輝いてまぶしっ!
八方池は、風がなく、鏡のようです。
帰りに寄ることにしましょう。


鹿島槍ヶ岳です。2つの山頂があります。



葉を落とした林です。ここまで来ると観光客の姿はありません。



草の導管が凍って破裂して、にじみ出た水分がさらに凍って育って面白い形になってます。



五竜岳です。雪を被ってもあいかわらずゴツゴツです。



樹氷です。



白馬三山です。
左から白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳です。




丸山ケルンです。



木製橋の上にうっすら雪が積って滑りやすいから気を付けて。

降りてくる人に聞いたら、「山頂へ行くならアイゼンが必要。」と。
「登るなら当然持ってきてるでしょ。」
というお答えでした。
その通りですね。
この時期、用心してザックに入れておくべきでしょうね。

でも、我々はアイゼンを持ってません。
そのお言葉を聞いて、苦笑いするほかないし。
「そっ、そうですよね。この時期、やっぱりアイゼンは、ホニャララ・・・ですよね。」と、
曖昧に。


唐松頂上山荘の鐘です。

相変わらず、寒いけど、
気温は上がってきているようです。
太陽エネルギーの力ですね。
氷が溶け始めて、ツララが降ってきます。


唐松岳山頂です。

ガトーショコラにパウダーシュガーを振りかけたような、おいしそうな山です。

でも、この先、雪が凍ってるだろうから、山頂征服は諦めることにしました。
違う季節に来て、風景の違いを見るのも楽しみだしね。
きれいな山小屋だから泊ってもみたいしね。
また来たい山です。

あんまり寒いから、昼食は山荘の中で食べました。
暖か〜。
でも、休憩料が必要です。

T下さんは、山荘で会うことを約束していた他県のお友達と山を眺めながら外で食べるそうです。

たっぷりの時間をかけて、ランチ(カップラーメンだけど)して、まったりと休憩して。
このまま長くいると、居心地がよくて帰れなくなってしまいます。
来た道を引き返します。


わずかな傾斜だけど、圧雪になっていて、滑ります。
だから、クサリにつかまって、そろり、そろりと。


登山道に積雪があるのは少しで、ほとんどは雪のない歩きやすい道です。


丸山ケルンから天狗の頭です。



八方池に白馬の山々が映ってる。

八方池は、紅葉を見に来た観光客で賑わっていました。
朝、来たときにはなかった雲が居座っています。
風がほとんどないから雲が動かないけど、
まっ、風があると水面が波立ってしまうので、仕方ないです。

大勢の観光客の流れに乗って、下山し、駐車場に戻ってきました。
まったり登山なので疲れはないっス。

さて、もう一つのお楽しみは、下山後の温泉です。
白馬塩の道温泉 「倉下の湯」
室内に洗い場と掛け湯があり、湯船は露天風呂だけの温泉です。
お湯は、茶褐色のにごり湯。ヌルヌル感もあって。
ん・・・、なんだか効果がありそうな。

だけど白馬には「美人の湯」と呼ばれる温泉がほかにあるんだな。
それを知ってたら、「そっちへ!!!」と山ガールたちの強い要望があったかも。

ということで、高い山に登ったことがない方々(剣岳経験者もいるけど)に、
北アルプスの雰囲気に触れてもらおうと
危険な箇所がほとんどない、北アルプス入門に最適な唐松岳に登ったわけです。

数日前から、とても冷え込んで積雪になってしまい、
山頂を踏むことができませんでしたが、

凛として立つ積雪の頂、
滑る雪の登山道、
足元の落ち葉を踏む音だけがする静かな林、
雪の山々を映す鏡面の池、
モコモコして暖かそうな紅葉の木々

花の季節ではなかったけど、
花の季節にはない
五感を澄ますといろんなことが感じれる山に触れてきました。

季節によって同じ山でも、その様子はすごく変わります。
その日の天候によってもね。
みなさん、山へ確かめに行ってみてください。




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