祖母山(1756m)深田百名山
阿蘇山(1592m)深田百名山
久住山(1787m)
深田百名山
由布岳(1583m)
二百名山
鶴見岳(1375m)
三百名山


2006/5/4〜8

今年の春合宿は、中九州への旅です。

参加者は、ソフトコースが、T部長、H江さん、K林さん、M島さん、オイラです。
一方、ハードコースが、Y道さん、S山さん、K寺さん、N村さんで、
3日の間に雲仙岳、多良岳、背振山、英彦山、釈迦ガ岳、涌蓋山、大船山、鶴見岳を
登ってしまう超人たちです。

【2006/5/4】

大阪南港まで車で走り、
大阪南港からフェリーに乗るんだけど、忘れちゃならないのは、
乗船したらすぐに風呂に入ること。
それってのは、他の乗客が風呂に入るのがフェリーが動き出してからなので、
風呂が混む前に入っちゃおうってことです。
2度目のフェリーなので学習しましたよ。ハイ。

風呂上りは、
さっそくビール、焼酎、ワインを取り揃えて、
山岳部Barの開店ですよ。
今回、オイラはワインを3リットル仕込んでの参加です。

今回は、神戸の百万ドルの夜景を海側から見て、明石海峡大橋の下を通るのです。
めっちゃ、きれいやわぁ!




ちなみに、昼はこんな橋です。

【2007/5/5】祖母山

別府観光港で
ハードコースと別れ、
別府
ICから大分自動車道に乗り、大分光吉ICで降りました。

別府観光港に降りたのに、
まだ大阪南港のMapが表示されているカーナビの案内に不信感を抱きながら、
国道や対向車とは待避場所まで下がらないと
すれ違いができない程の細い県道をさらに進み、
山並みにへばりついた道のカーブでの車の揺れに飽き飽きした頃、
ようやく尾平(おびら)の登山口に到着しましたぁ。(´Д`) ヤットツイタァ〜


山頂付近は、ゴツゴツした感じの祖母山です。

宮原コースを登り、山頂にたどり着き、黒金尾根コースで降りて、尾平に戻ります。
鬱蒼とした林の中の川沿いの道をしばらく進むと急登に取り付きました。
この急登は、尾根までらしいけど、すごく遠くに感じてしまいます。
昨夜の船上パーティーのお疲れが残ってるようなぁ・・・。
でも、この登りは、実際結構長いです。

尾根からは少しなだらかな登りになり、
ピンク色した花を付けたツツジの木がよく目に付きます。


アケボノツツジっていうのかも・・・。

ツツジって、
道路わきや公園の丸っこく剪定されたコンモリしたのしか見たことないんですけど、
こちらは、樹です。


足元の下は、スッパリ切れ落ちてます。ご用心ご用心。


樹に葉っぱが付く前だから、見通しがいいです。

岩が多くなり道が細くなる馬の背を越えると九合目避難小屋に到着しました。


きれいな小屋で、賑わってました。

避難小屋といっても小屋番さんがいて、
常温のビールも用意してます。
あ〜っ、常温でもいいから飲みたいよ〜。

最後の登りを終えると、結構広めの頂上に到着します。



春らしく霞んで景色がはっきりしないので、
うっすらと遠くの山並みが見える程度です。


明日、登る九重連山です。

ちっちゃな女の子がいっぱしの山ヤのスタイルで登ってきたから、
記念写真を写していたおばさんたちは、「あら〜、かわいい〜!」の連呼です。


この子は違います。

山頂は、そんなふうにやかましいので、
まわりの山々を同定する間もなく下山を始めました。

黒金尾根コースを降りるんですが、
頂上直下は急な岩場になっていて下山には注意が必要ですよ。
梯子やロープの箇所を緊張しながら降りると、
次は果てしなく続くかと思われる林間の下りが待っています。
再び川沿いの道を歩くと出発点の尾平に到着することができました。


尾平から宿泊地の古代の里キャンプ場に向います。
国道57号線の対向車線は、竹田市へ向かう車の渋滞が何キロも続いていますが、
こちらはGWなのに渋滞もなく、キャンプ場に到着しました。

テントを張り、それから近くの温泉センター(入湯料200円)でほっこりしましょう。
近隣の住民が利用する公共の温泉のようです。

それから、旅(山登りじゃないの?)に来たからには、
おいしいものを食べなければなりませぬ。
この近辺では、やたらと赤牛の看板が目立ちます。

キャンプ場に来てテント泊するのに、食事は、レストランでします。
さすがソフトコースですね。
罪悪感なんて持ち合わせていませんよ!
ってことで、駅前のレストランで赤牛サイコロ丼を堪能しました。

この肉、柔らかくて、うまいっス!
この後で、キャンプ場に戻って、パーティーしたのは言うまでもありません。


【2006/5/6】阿蘇山(高岳)、久住山

翌朝、山頂がすっぽりガスに包まれた阿蘇山を目指して、仙酔峡へ向かいます。
天気が崩れてきそうな感じです。

朝食は、もちろんファミレスでします。
さすがソフトコースですね。
罪悪感など幼稚園の頃に捨てましたよ!

ミヤマキリシマの見頃の時期には、
自動車規制のためバスが運行されるという情報があったけど、
まだ2分咲きなので規制はなくって、
ロープウェイ駐車場に車を乗りつけることができました。


ミヤマキリシマです。

仙酔峡ってのは、仙人が酔うほどの美しい渓谷ってことで名がついたそうです。

ロープウェイ登山で楽に登ることにしていたのに、
ところが、なんと、強風のためロープウェイが運行するのは、
いつになるか分からないそうです。

ロープウェイが運休してるから敗退したとなれば、
さすがにハードコースからの責めは免れないだろうし、
もちろん、T部長以下我々のプライドが許さないからね。(そんなはずないかぁ〜)

しかたなく(やっぱり!)、
高岳へ向かって左側の岩場を急登するコースの仙酔尾根をあえぎながら登ることにします。
しばらくは、適度な斜度の登山道ですが、
しだいに急になり、足場は火山らしくガレてきました。
尾根に出ると暴風が吹き荒れています。



前のめりの姿勢で歩かないと飛ばされそうな風の勢いにたじろぎます。
高岳、中岳の頂上は濃いガスの中なので、先を急ぐことにしました。



登山道は、分岐ごとに案内図があるものの、
ガスの中では道が分かりにくく、
はぐれると迷ってしまいそうです。



さっさと記念写真だけを撮って降りることにしました。


阿蘇山(高岳)の頂上

もう一つのピークの中岳もあっという間に通り過ぎ、火口展望台に向かいます。
ここまで来ると、ガスは薄くなって火口がよく見えてきました。



火口展望台のあたりはガスはなく、
大きな火口から立ち登る噴煙が雄大でした(でも、ちょっと少なめだけど)。



ロープウェイ駅を通り、コンクリートで固められた道を仙酔峡まで下ります。



噴火が起きたときの避難所です。

高岳の山頂からは、阿蘇カルデラの外輪山が一望できるらしいので、
ガスってたのは、とっても残念でした。

今朝来た道を戻り、やまなみハイウェイを久住山へ向かいます。
草原の中を走るのは見慣れない景色なもんだから、気持ちいいモンです。

登山口の牧ノ戸峠は、濃いガスの中で、
今にも雨が降りそうな気配になってしまいました。
次々と登山者が降りてきてます。

遊歩道になってるコンクリートで固めた登山道を上がると、
しばらくすると雨が落ちてきたので、
ただひたすらに先に進むため、歩みを速めるしかないです。

大勢の人たちが歩いたのでしょう、粘土質の登山道は堅く締まっています。
岩場を登ると頂上に到着です。

(景色もなく頂上を踏むことだけを考えていたから、
感想が登山口から山頂までワープしています。)

眺望などあるはずもないので、
これまた、さっさと写真を撮って降りることにしました。



九重連山は山並みが美しいとも話を聞くけど、
それがまったく見えないんで、
これといった感慨もなく下山することになったのは残念です。


今日の宿の国民宿舎久住高原荘で温泉に入ることを楽しみにして、
高原を縫う道路を車は走ります。


久住高原荘では、ハードコース、ソフトコースが合流して、戦況報告しました。

【2006/5/7】由布岳、鶴見岳

今日が、春合宿での九州最終日だから、
スカッと晴れてほしいところだけど・・・。

今日もハードコースとは別行動して、
春合宿の締めの山にする鶴見岳で再び合流します。

とりあえず、由布岳方面に向かうこととして、
出発したけど小雨は止みそうな雰囲気じゃないです。

由布岳の登山口に到着したけれど、由布岳はガスの中で、
小雨は降り続いてるから、
どうしても登りたいっていう気持ちになかなかならず、
決心するまで、時間が必要でした。


由布岳の登山口です。
この草原の先に山がそびえてるんだけど、まったく見えません。


M島とオイラは、登ることをようやく決心し、
以前に登ったことのあるN村が案内することになりました。

支度を始めた頃にバスの団体が下山してきました。
まったく笑顔なんかなくて、淡々と汚れた靴を履き替えてます。
やっぱり、雨の中の登山って楽しくないからね。

その様子にいささかの不安を感じながら、ガスの中に伸びた登山道を歩きます。

この由布岳は、「豊後富士」とも呼ばれ、円錐型をした活火山です。

しばらくすると、山の斜面をジグザグに折り返しながら高度を稼いでいくのですが、
気持ちが入らないせいか足に重りを付けてるようです。

ところがですよ、いつの間にか小雨は止み、
ときどき薄日が差して周りが明るくなってきましたよ。
ガスが切れるときもあり天気は回復してきています!

案内のN村よりも先に頂上直下の分岐点に到着してしまって、
地図も予備知識も持たずに来たのでどっちに進んでいいのか分かりません。
由布岳は頂上が2つあるそうで、とりあえず東峰に登ることにしました。
岩峰を登ると頂上に出ましたよ。


東峰頂上

ガスの中に西峰が見えるんだけど、
なんだか向こうの方が高いように思えます。

分岐まで戻り岩陰で昼食を取り、ザックをデポして西峰へ向かいます。
いきなり岩稜の鎖場があって、上を見上げると岩壁がそそり立ってます。
慎重に足場を探し、岩場に手を掛け、もう一方の手は鎖を握ります。
6つほどの鎖場を過ぎ、しばらく歩くとそこが頂上です。

狭い頂上には、先客が1人でした。
しばらく、ガスが切れるのを待っていたけど、景色は白いまんまでした。

下山では、再び鎖場に差し掛かり、久しぶりの高度感に目がくらみます。
慎重に手足を置き、岩場にへばりつきました。

山頂は、やっぱりガスガスでしたが、
晴れていれば、隣の鶴見岳ごしに別府湾を望むことができて、
綺麗らしいんですけどね。

下りの途中では、かなりガスが切れ、
なだからで美しい草原の曲線がうねっているのを見ることができ、
この景色でやや満足することができました。



降りて振り返ると山頂が見えました。

ハードコースの面々と鶴見岳ロープウェイ駅で合流しました。
彼らは、熱く登りつくしてきたぜィっていう満足げな表情をしてました。

ここは、ロープウェイで登山しちゃいましょ。
罪悪感など、真夏のアスファルトに水まきするようなもんですよ。
ヘッ、ヘッ、ヘ。


鶴見岳頂上です。景色は白いです。

別府湾が日差しにキラキラ輝いているはずなんでけど・・・。

ガスが激しく動いていて、一瞬だけさっき登った由布岳が顔を出しました。



逆光の由布岳のシルエットは、まぶしく幻想的でした。





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