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私の猫

1998年の6月のある日、職場で仕事中に、ドアの外から赤ちゃん猫の鳴き声がしました。朝からずっと泣き続けているので、猫好きの私はたまらなくなって、休み時間に外の様子を見に行きました。そこには、生後2ヶ月ほどの、白地にキジ色のブチ猫。昔、なめ猫がはやりましたが、ちょっと似ている。人間を見ても逃げる様子もない。それどころか、私の足にスリスリしてきます。あんまり遊んでいると、お弁当を食べられなくなるので、いい加減に引き上げようと歩き出したら、私について来るではありませんか。まさか部屋には入ってこないだろうと思ったら、高さ30センチの段差を乗り越えて、私の職場に来てしまいました。人なつっこく膝に上ってきて今にも頬ずりしそう。
昼休みが終わっても、いっこうに立ち去る様子もない猫ちゃん。猫ちゃんには、昼休みなんて、わかるはずがないか。どうせ誰も見回りに来ないから、猫ちゃんと一緒に仕事しちゃいましょ。膝に乗せたまま、仕事を続けました。3時に、めずらしくお客様のおもたせのケーキがまわってきた。コーヒーを入れて、ゆっくり食べようと思ったら、寝ていたはずの猫ちゃんが起きてきて、生クリームをなめました。お昼に、ちくわをあげても食べなかったのに、ぜいたくだなぁ〜〜。
就業時間に近づいてきました。「外に出してニャ〜〜。」おお、この子、家に帰りたいのかな?外に出してあげました。ほっとして仕事を続けていると、また外から「開けてニャ〜〜」うわ、またきた、どうしよう。鳴き止まない、かわいい声に我慢できない、再び部屋に招き入れちゃった。汚れた床で遊ばせていると、誰かが部屋に入ってきた。わーまずい。見つかったらどうしよう。当然見つかりました。でも、その人は、自分の革靴の先でつめとぎをするみーちゃんに目を細め、「かわいい」を連発。家に連れて帰ろうかなぁ。このとき、ちょっとだけ決心したのでした。2001/1/27掲載
ーー続くーー


うちに来たばかりだというのに、とてもリラックスしているみーちゃん



正面からのショット


名前はみーちゃん、とても美人猫です。
ハナクソ猫とも呼ばれています。

寝ているところをそぉっと撮影完了

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