「1/1036」(改訂版)
作・演出:牛田猛〜
鹿児島県に、知覧という町がある
町の中に入ると、無数の灯篭が建てられている
その数、1036基
知覧基地から飛び立った特攻隊員の数と同じだと知った
60年前、この国は戦争をしていた
戦争末期に編成された「特攻隊」を知らない人はいないだろう
美化されたものであったり
あるいは悲劇として描かれたり
反戦の象徴的に扱われたり
真正面から取り上げるには
あまりにも「特攻隊」は重い
僕の心に何かがひっかかっていた
彼等が何を想い、何のために飛び立ったのか
あまりにも真実は遠かった
特攻隊も戦争も既に風化しつつあるのかも知れない
僕達は、何か大事な事を
忘れてしまってはいないだろうか?
そんな事をふと考えた
(取材にご協力下さいました関係諸氏に深謝致します)
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