福井市内にある49の地区公民館は8つのブロックで構成されており、それぞれのブロックの公民館において展開している特色ある事業についての情報交換や公民館が抱える現代的・地域的な共通課題の 解決に協力して取り組んでいます。
公民館では、社会教育施設としての機能のほか、地域活動、まちづくりの拠点など、地域コミュニティを支える役割が増えてきており、当上文殊地区民の期待も大きくなっています。
上文殊公民館は、上文殊小学校区に設置され、地域に密着した職員体制のもと、社会教育、生涯学習及び地域活動の拠点としての役割を果たしています。
また、各種団体、住民の代表等で構成される公民館運営審議会を設置し、民意を十分に反映した中で、地域住民との協働のもとに運営されています。
さらに、公民館職員、運営審議会委員を対象とした研修会を実施し、職員の意欲と資質の向上に努めています。
当地区における特色ある事業としては、当地区に奈良東大寺荘園があったという史実を活かして、平成11年から「東大寺へ文殊の里のお米送り事業」として、毎年10月15日の東大寺秋の大祭に地区献上田で収穫したコシヒカリを東大寺大仏殿に奉納しています。大仏様に献上した仏縁米は、その一部を持ち帰り、地区民に「ありがたいお米」として正月の縁起物として配布して喜ばれています。また、秋の地区のイベント「敬老とふれあいの集い」には東大寺のお米送り事業収穫祭が開かれています。
上文殊地区は、福井市南東に位置し、鯖江市と地境を接しています。東部、南部、西部の三方を山並みに囲まれた田園地帯です。特に地区南西部に位置する文殊山は、地区のシンボル的な存在です。 三方の山並みの麓を除き、海抜10メートル後の平地が広がり、良質米産地となっています。
また、地区を南西方向に日野川の支流の江端川が流れています。12集落(町)からなり、兼業農家がほとんどの農村地帯です。昨今は少子高齢化が目立ち、人口も漸減しています。 中心市街地のアクセスとしては、県道の徳光福井線(旧規格の道で車社会の現在は不都合が多いため、バイパス道建設の動きあり)、福井今立線があります。バス便は京福バスの生部線、西大味線があります。
施設としては、足羽東こども園(東大味町)、特別養護老人ホーム『文珠苑』(北山町)、障害者施設「あゆみ」(北山町)「すだちの家」(東大味町)があります。